楽器紹介
イングリッシュ・コンサーティーナは、アコーディオンとバンドネオンと共にほぼ同時期にヨーロッパで生まれた楽器です。楽器誕生以来、約200年に渡ってほぼ原形を保って今日に至っているという、とてもファンタスティックな楽器です。
コンサーティーナには、幾つかの演奏方法の異なる機種がありますが、イングリッシュ・コンサーティーナには、どんな音楽にも対応することのできる大きな可能性があります。全部で48音の音を持ち、調性にこだわることなく単音、和音の演奏も可能です。加えて最大の魅力は、イングリッシュ・コンサーティーナの持つ、人の心を惹き付けるピュアで、暖かい音色にあります。そして、この楽器で奏でられた音楽は多くの方々に大きな喜びの印象を残します。
48音が標準ですが、30音、56音など、音域が違う楽器もあります。イギリスで100年前に作られた楽器も、大事にメンテナンスされ、現役で使われています。非常に美しい彫りや蛇腹の文様が施されているものもあります。
各部の名称
ボタン配列(48音テナーの場合)
初めてこの楽器の演奏を見る方は、あの小さな箱からどうしてあんな豊かな音が出るのだろう、まるで魔法の箱!と驚かれます。そして、触ってみると、独特のボタン配列に四苦八苦。しかし、ひとたび回路ができあがると、指に覚えさせる楽しみ、蛇腹で表現する楽しみが湧き上がってきます。さらに仲間とのアンサンブルに挑戦するとまた世界がぐんと広がります。
Amazing Grace YouTube 三浦みゆき - English Concertina Fantasyより